
高齢者施設関連の校閲仕事を受けているので、クラスター関連のニュースにはよく目を通すようにしている。
ここ1週間ほどで立て続けに、大阪と神戸の高齢者施設でクラスター発生の報道があった。
神戸 介護老人保健施設でクラスター 133人感染25人死亡
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20210507/2000045264.html
大阪の高齢者施設でクラスター 13人死亡
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF076LF0X00C21A5000000/
高齢者が重症化しやすいのはよく知られたことである。
一方、感染しても無症状でピンピンしている高齢者も実はそれなりにいると、世田谷区のモニタリング調査をしてきた東大の児玉教授が最近の報道番組で指摘していた。
沖縄在住の感染症医で厚労省のアドバイザーでもある高山義浩医師が5月11日、Facebook投稿で次のような事実を明かした。
県内メディアが報じているように、沖縄県内の高齢者施設において35人(入所者32名、職員3名)もの感染が判明しました。以下、個人情報に配慮しつつ、いろいろと学びもあるので紹介いたします。
ひとつの施設で、これだけの規模で感染が確認されたのは久々のことですね。どうして、こんなに拡大するまで気づかなかったのか・・・ と最初はいぶかしく思いました。しかし、確認された翌日、施設に感染対策の指導に入って理解しました。皆さん、とってもお元気なのです。
32名のうち発熱を認めるのは2名のみで、他は無症状です。その発熱者すら元気にしておられます。酸素投与や点滴が必要な方はおられません。ある職員が風邪症状で当院受診されたことで、感染が判明し、念のため全ての入居者と職員にPCR検査したら・・・ あら、びっくり。続々と陽性者を発見してしまったのですね。
ところが、Ct値をみてみると、20未満 7名、35未満 6名、35以上 19名と高値の(ウイルス量が極めて少ない)入所者が多いのです。感染性を失った既感染者が多く含まれていると考えられます。じわじわと無症状または極めて軽症のまま拡がっていたんでしょうね。これじゃ気づけない。それにしても、ファクターXって何だろう?
ただし、感染したばかりの方々を、まとめて発見しちゃった可能性もあります。今週、もう一回、陽性者を含めて全員のPCR検査をやってみる予定としています。それにより、感染早期であったか、既感染であったかの(おおまかな)判定もできるでしょう。
Facebook投稿より
高齢者32人が感染して、症状があるのは2人のみ。残る30人はなんと無症状!
新型コロナ陽性判明時の無症状率は30〜50%なので、沖縄のこの事例は驚きの無症状率である。
<参考資料ページ>
忽那賢志医師(感染症専門医)執筆のYahoo個人より
新型コロナ 無症候性感染者の特徴は?占める割合や周囲への広げやすさについて
https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20210227-00223644/
高齢者施設で何十人も亡くなるところがあるいっぽう、
同様の施設で何十人感染しながら軒並み無症状のケースもあるということだ。
この激しすぎる濃淡が、新型コロナ症状の特徴だろう。
